タヒチの歴史・文化

歴史と文化が息づく島 “タヒチ”

タヒチの古代宗教神殿マラエ

タヒチには、古くから伝えられてきたマオリの伝統に加え、自然や風土に培われた独自の文化が根付いています。




タヒチ社会には欠かせないタヒチアンダンス&ミュージック

タヒチアンダンス

タヒチの文化を語るうえで欠かせないのはタヒチアンダンス。
タヒチアンダンスはタヒチの文化の象徴です。
古代からタヒチアンの暮らしにダンスはなくてはならないものでした。人生の節目やお祭りの場などで神に捧げるダンスとして、戦いの前の踊りとして、また、娯楽として、ダンスは日々の暮らしの中に根付いていたのです。
 19世紀に入って、キリスト教宣教師たちが官能的なタヒチアンダンスを禁じる時代が60年ほど続きましたが、そんな中でも、タヒチの人々は密かにダンスの伝統を守り続けていました。
その後、徐々に規制が緩むと、数々のタヒチアンダンスグループができるようになり、公にダンスを披露する場も増え、7月のお祭りでダンスコンクールが行なわれるようになりました。
そして、1984年、フレンチポリネシアで自治統治が始まるとともに、7月のお祭りは「ヘイヴァ・イ・タヒチ」と定められ、そこでのタヒチアンダンスが本格的に復興、今に受け継がれています。
このタヒチアンダンスに欠かせないのがタヒチアンミュージック。
トエレをはじめとしたタヒチアンダンスの楽器が奏でる情熱的な音にも、やさしく軽やかなウクレレの音色にも強く心を魅かれることでしょう。


タヒチアンのアイデンティティを象徴するタトゥー

タトゥー

タヒチでは、古来より、成人の儀式として入れ墨を入れる習慣がありました。
強さや勇気を示したり、病気や不幸から守ったり、美しさの象徴や社会的身分を示すものとされ、そのモチーフは、出身地や家系に基づいて、幾何学模様や動物、ティキなどの形が施されていました。
男性が全身に入れ墨を施す習慣があったマルケサス諸島では、入れ墨文化は色濃く残っており、現在の多くのモチーフにその形が受け継がれています。
今では、多くの人が自らのアイデンティティの象徴として入れ墨を入れています。



脈々と受け継がれる伝統工芸

民族衣装のパレオ、植物繊維で編んで作る工芸品など、タヒチには、その文化に育まれ、今に伝わる伝統工芸がたくさんあります。
7月の「ヘイヴァ・イ・タヒチ」では、その技法を競うコンクール「ヘイヴァ・リマイ」が開かれるなど、脈々とその文化は受け継がれています。


NATIRA’A(植物繊維の手工芸品)
タヒチの手編み工芸

ナティラアというのは、植物繊維で編んだ帽子やカゴ、マットなどのことを言います。
主にパンダナスの葉を使うこの工芸品は、オーストラル諸島のリマタラ島、ルルツ島を中心に伝わる特産品。
固いパンダナスの葉を数週間干したものを用途によって裂いて細かく手編みをします。
椰子の葉や葦を使うこともあります。
タヒチの人々は、この帽子を日曜日の礼拝に行くときに被ったり、パニエを持って外出したり、とさまざまな場面で使っています。
手編み製品は、小さな財布やうちわ、アクセサリーなどもあります。


PARAU&PUPU(貝細工)
タヒチ貝細工

「貝殻の一枚は大きな天の半球となり空となった。もう片方の貝殻を砕くと、おびただしい数の岩と砂となった。そこに神は、大地や植物、海、そして人間を創った」
タヒチに伝わる神話の中で、世界の始まりは貝だったというものがあります。
人々は、海からの美しい贈り物に、万物創生の小宇宙を見出していたのかもしれません。
タヒチの人々はみんな、貝をとても大事にしています。
人を見送るときやお別れのとき、貝のレイを首にかけ、その後の幸せを祈る習慣もあります。
PARAUは黒蝶貝、PUPUは小さな貝という意味。
PARAUは、昔は、儀式での神官の衣装や釣り針などに用いられてきました。
現在は、表面をきれいに磨いた貝細工は、インテリアとして取り入れたり、アクセサリーやタヒチアンダンスの衣装などに使われています。
一方、PUPUと言われる小さな貝には、実にさまざまな色があります。身につけることで、危険から身を守ってくれると言われている貝殻は、アクセサリーの材料として欠かせないものです。


PAREO(パレオ)
手描きパレオ

古来、布がなかった時代には、タヒチの人々は「タパ」と呼ばれる樹皮布をまとっていました。
これをPAREU(パレウ)と呼んでいたのがパレオの始まりで、タヒチの民族衣装です。
パレオは、染料に浸して、そのうえに植物やお花、貝などのモチーフを上に載せて日干しする手染めパレオ、生地に絵を描いて日干しする手描きパレオ、版画のようにプリントするプリントパレオなどの種類があります。
モチーフはさまざまで花、植物、風景や魚、亀、タパ柄を入れたものも、色合いはとても鮮やかで美しいものです。
タヒチの人々にとって、パレオは日常アイテム。
離島では今でもこれが日常着です。


Tifaifai(ティファイファイ)
Tifaifai(タヒチアンキルト)

Tifaifaiとは縫い合わせるという意味の言葉で、キリスト教宣教師の妻たちによって、パッチワークが伝わると、タヒチアンマミーたちは身近な植物や花などをモチーフに、独自の感性を加えてキルトを作るようになりました。
このTifaifaiは、ハワイアンキルトのルーツとも言われ、タヒチのインテリアや日用品として欠かせないものです。
昔は、王様の毛髪を大切に包んだり、肩車をするときに従者が方に掛けたりと、特別なものとして使われてきたTifaiaiは、今では結婚や赤ちゃんの出産祝いに贈ったり、お葬式に使われることもあるなど、人の生涯とは切り離せないものとなって日常的に使われています。
ポリネシアン・スタイルの結婚式では、このTifaiafiで新郎新婦二人を包みこみ、永遠の愛を誓うという儀式が行なわれます。

▲ティファイファイの特集番組【動画】

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TAPA(タパ)
タパ

布がなかった時代に、タヒチの人々は樹皮をたたいてつくった不織布をまとっていました。
これがタパと言われるものです。
タパを作るのは女性の仕事とされ、パンの木やかじの木などの樹皮を剥いで、水に浸してやわらかくした後に、木製の打ち台に乗せて、イケという棒でたたいて伸ばします。
2~3日かけて20~30倍程度にまで伸ばしあと、そのうえに幾何学的な文様やティキ(神)などを描きます。
かつては身につける人の社会的地位や階級を示し、大事な儀式や宗教的な儀式には欠かせず、古代宗教の神殿「マラエ」では、男性のみによって作られたタパで神様の彫像などを包んだとされます。
今、ポリネシアのタパの伝統的な作り方や装飾技術は、マルケサス諸島の「ファツヒバ」島でのみ受け継がれています。


TIKI(木彫工芸)
ティキ

タヒチではあらゆるところで目にするティキ(神)像。ティキをかたどった木彫りはマルケサス諸島を中心として受け継がれており、これらの伝統工芸には、ポリネシアの精神性や宗教性が凝縮されています。
神話で語り継がれている創造主の長男を模したものだという説、初めて誕生した人間をかたどった繁栄と平和の象徴として作られたものだという説、土地を守るために捧げられた生け贄の人間の代わりに作られたものだという説、霊媒師に力を与える役割を持つという説、などなど、ティキにまつわる伝説は地域によってさまざまで形も多種多様。
マルケサスの人々はこの技術に大変秀で、ポリネシアの精神性を表現するクラフトマンたちは、タヒチでは最も尊敬を集める存在であったと言われています。
「トウ」と呼ばれるシタンの一種やローズウッド、「ミロ」の木を使ったこの彫刻は、ティキのみでなく、戦いで使った槍や櫂などにも施されていました。
今では、各種置物、ウメデという果物皿、家具などにも、伝統的な模様や象徴的なデザインが彫られ、素晴らしい作品が生み出されています。

このようにタヒチには、その風土、自然、歴史、文化に根ざしたタヒチならではのものがたくさんあります。
タヒチおみやげNaviでは、タヒチで手に入る各種おみやげを豊富にご紹介しています。
旅の思い出となる記念の一品にめぐりあえますように!
Bon Voyage!


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